女子大地蔵
女子大地蔵

 

女子大地蔵祭趣意書

 

 名古屋市を代表する商業地、栄の東に隣接する栄東地域(栄四・五丁目)は、女子大小路と呼ばれる歓楽街を有し区役所、専門学校、医療施設、オフィスビルに、古くから居住する住民と新しいマンションの住民が混在する複合商業地域です。

 その街中で無名の地蔵が見つかりました。この小さな地蔵は、空襲で亡くなった子供を供養するために置かれたそうです。戦後から今日に至るまでこのお地蔵さまは、当地の子供と街の発展を静かに見守ってくださいました。これからも見守って下さることでしょう。

 さて現在の栄東は、子育て世代が郊外に住み親だけが当地に住むという高齢化の現状にあり、結果として地域活動を担う人材不足を招いています。また、外国人の流入により統計データとしての人口増を見せていますが、外国人は言葉の違い・文化の違いにより地域の活動に参加しづらい状況です。

 このままでは人的つながりの少ないコミュニティー力の低い街になってしまいます。すでに栄東まちづくりの会を中心に池田公園夏まつり、イルミネーションイベント、落書き消し隊など数多くの企画により栄東地域の活性化を図っておりますが、まだまだ十分とはいえません。

 そこで、この地蔵を「女子大地蔵」と命名し、少子高齢化による地域活動の沈滞化と、外国人の増加などによる希薄なコミュニティを打開するシンボルとして活用し、昔ながらの「御輿祭り」を復活させたのが女子大地蔵祭りです。

 

 女子大地蔵祭りはこの地域で働く人、住む人、遊びに来た人、御輿を担ぎたい人それぞれ多種多様な人々が参加できるお祭です。100人近い若者が汗する御輿は、地域の人々から水をかけていただき街中を練り歩きます。この御輿祭りを通して新しい人材の発掘・育成を目指し、栄東まちづくりの会の活動を新しい角度から支えます。つきましては女子大地蔵祭りを継続的に開催するため、何卒皆様のご支援とご協力を賜われますよう心からお願い申し上げます。

 

平成28年5月              

 

女子大地蔵祭実行委員会   

会長  加藤哲征